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思いつきの考えを垂れ流すブログ

Kontrol S61 MK3 のブラウザやプラグインボタンが動かない

Kontrol S61 MK3 のブラウザやプラグインボタンが動かない とは

Kontrol Sシリーズの目玉機能というかメイン機能はKONTAKTなどのNKS対応音源をキーボードから操作して呼び出したり、UIを表示したり操作できる連携機能で、そこがただのMIDIキーボードとは違い最大のメリットであり、高い値段の理由である。MIDIキーボード本体にあるBROWSERボタンからNKS対応音源を探して選択し、PLUG-INボタンを押せばロードした音源のパラメータがどのノブに何がアサインされているかが、内蔵ディスプレイに表示される。 Native Instruments/Kontrol S61 MK3 61鍵盤 キーボードコントローラー
「ブラウザやプラグインボタンが動かない」とはこの目玉機能が動かないということ。 この問題に遭遇してしまい、全部アンインストールして、ファクトリリセットして、再起動してとか繰り返したものの、動かない原因はドライバとかソフトの設定とかそういうものではなかった。

解決方法

ちゃんとした品質のUSB-Cケーブルを利用する。 以下のUSB-CケーブルはSideCarとかで使うために買った2mのUSB-Cケーブルで、とりあえずこれで動いた。推測でしかないが、付属ケーブルはノイズに脆弱なのかも。

NIのコミュニティをあさっていたら、付属USB-Cケーブルの品質が悪すぎるのか、付属ケーブルを使うとファームのアップデート失敗等々いろいろな問題が発生するようだ。 community.native-instruments.com

経緯

以下はメモ(長い)。下書きしていたのがなんか勿体無いので。

Native InstrumentsのKontrol S61 MK3を買った

最初はS61 MK2を検討してたけど、そうこうしていたらMK3が出るよということで、MIDI2.0対応とのことで。MK3になってMachineとの統合がなくなりMIDI経由の操作しかできなくなったようだが、 https://support.native-instruments.com/hc/en-us/articles/13530145656477-Does-Kontrol-S-MK3-Integrate-with-Maschine- には at this time. とあるし そのうちMachineが変わるとかなにかして対応しそうだし、現時点でMachineユーザーではないのでその辺りもまあいいかなと。

NI製品は昔Guitar Rigを買ったくらいで、KONPELETE 14とかは持ってないけど、NKS非対応なSampleTankとかでも頑張れば自分で登録できるらしく、設定ファイルを売っている人もいたので買ってみた。ポイントあったのでサウンドハウスで。

セットアップした

最初、付属のUSB-C ケーブルが見当たらなくて不足かと思ったけど、Youtube見たら梱包に使われている緩衝材に埋め込まれてた。

youtu.be

その後は、Kontrol の設定 にあるように設定していき、MacStudioの前面USB-Cポートにとりあえず接続。

Komplete Kontrolをスタンドアロンで動作させたら動いたけど、Logic ProでDAWコントロールサーフェスとして自動認識しない...。 何度かコントロールサーフェスを手動で作ったりしていたらなんか動いた。最初は不安定だったけど、何度か試してたら安定動作した。

あとは、以下のページからSampleTankとかをNKS化する設定のDemo版を入れて動いたりするのを確認したりもした。 freelancesoundlabs.com

KOMPLETE 14 STANDARDにした。

S61 MK3に付属しているKOMPLETE SELECTはKOMPLETE 14 (STANDARD Upgrade for Select)に特別価格でアップグレード可能。

そして、NIはアップグレード版を定期的にセールをしており、それを待った。 これもサウンドハウスで買った。

ブラウザやプラグインボタンが動かない

セットアップしてからKOMPLETE 14 STD買うまで、S61 MK3というか音楽系ソフトは全く起動しておらず、何も設定は変えていない。 でもブラウザやプラグインボタンが光らず、応答しない。なんで。

いろいろ試す

  1. NIのソフトウェアをNative Accessも含め全てアンインストール
  2. PCの再起動
  3. Native Accessのインストール
  4. Kontrol S61 MK3のファクトリリセット
    1. Welcome画面とシリアルナンバーを追加するためのプロンプトが表示される
  5. Native AccessにてKontrol S61 MK3のシリアル追加
  6. Kontrol S61 MK3のファームウェアアップデーター起動
    1. 購入後に最新にしているため、なにも起きない
  7. NI製各種アプリのフルディスクアクセス付与のチェック
  8. Hardware Connection Service/Komplete Kontrol/Kontakt 7とKontakt音源をインストール
  9. スタンドアロンのKomplete KontrolやLogic Proなどで動作を確認
    1. 問題の状況
  10. KOMPLETE KONTROLデータベースの再構築
    1. 解決しない

Agent Versionがおかしい?

S61 MK3のSETTINGボタンからボタン2でページをめくってGeneralの項目を見ると

Serial Number : XXXX-XXXX-XXXX-XXXX
Agent Version: 1.5.3 (R7)
OS Version: 1.5.3 (R)
Render Version: tags/v1.5.3-0-xxxxxx
USB Host Connected: Yes

のような情報が表示される。 Komplete Kontrolをスタンドアロン起動してもブラウザ表示がされていない状態でGeneral情報を見ると Agent Versionが空、つまり以下のようになっている。

Serial Number : XXXX-XXXX-XXXX-XXXX
Agent Version:
OS Version: 1.5.3 (R)
Render Version: tags/v1.5.3-0-xxxxxx
USB Host Connected: Yes

いじっていたら、Agent Versionは /Library/Application Support/Native Instruments/Hardware/Hardware Connection Service/NIHardwareConnectionService.app が動作していると表示されることがわかった。NIHardwareConnectionService.app はKomplete Kontrolをスタンドアロン起動すると一緒に起動される模様。 で、Agent Versionに値が表示された状態でKomplete Kontrolをスタンドアロン起動すると、S61 MK3のブラウザが起動するが、画面は空でNo results found画面になる。MIDIキーボードとしては動作する。(PC側のKomplete Kontrolは正常で、操作すると音色は変えられる) また、PCを再起動するとAgent Versionの表示が消えるので、PC側のアプリが動作していないと表示が空になるということみたい。

なんかS61 MK3がハングアップする?

いろいろ試していたら、SETTINGSボタンなどが動かなくなることがしばしばあった。 押してから40秒とかすると反応があったりなかったり。 USB Host Connected: Yes だけど通信に問題があるような、S61 MK3に搭載されているであろうCPUに問題があるような...

付属のUSBケーブルをチェック

付属ケーブルのコネクタをみるとピン数が少ないので2.0っぽい。

でチェックしてみると、USB2.0であり、どのように挿しても問題なく、断線や接続不良などはなさそう。

NIのコミュニティフォーラムをあさる

S61 MK3というタグがあり、それで探していく community.native-instruments.com と、USBケーブルに問題があるような内容を見つけた https://community.native-instruments.com/discussion/18216/s61-mk3-usb-cable-issues

USBケーブル変えてみた

USB Host Connected: Yesだし、ケーブルチェッカーで安定してUSB2.0として認識されているし、USB2.0の速度でしょ?関係ないかなぁ...と思いながらSideCar接続などで使うために挿しっぱなしなUSB-Cケーブルで繋いでみたら動いた。

M2搭載のiPad Pro 11インチ買ってSidecar接続を簡単にした

iPad Pro 11インチを買った

最新のApple製品は基本的にセールとかしない印象なんだけど、Amazonとかヨドバシとかだとポイントで実質値引きみたいなことが発生するらしい。 なのでブラックフライデーを待ってから、購入してみた。キャンペーンなのでポイントが結構貰えた。 本当はLiquid Retina XDRディスプレイが良かったのだけど、これは12.9インチにしかなく、でも11インチが欲しかったので諦めた。 購入したのは512GBに変更したモデルなので、メモリは8GBとのこと。1TB以上だとメモリが16GBになるそうで。 迷いどころだけど、そこまで使うならMacbookAirでも買った方がいいのでは?と言うことで512GBにした。

触ってみた感想

サクサク。 単純な処理スペック的にはMacbookAirと同等な数値な訳だし、まあ当然のように早い。 2015年くらいに初代Apple Pencil対応のiPad Airを買ったけど、重さは若干iPad Pro 11の方が軽く感じる。 いい値段するのでタブレットPCとしてmacOS動かしてほしい。もしくはPCアプリが動くとか。 Sidecar初めて試したけど、無線接続でもサブディスプレイとして問題ない。接続が面倒だけど。

Sidecar接続を簡単にした

AppleScriptで自動化する方法がいくつかあって、ひとまず以下をやってみた。 zenn.dev

これをそのまま試したら、どうやら キーボードとマウスをリンク が選ばれているっぽい挙動だったので適当に修正した。 修正内容は以下2点

  • keystroke (ASCII character 31) を追加して、↓を押す操作をさせる
  • delayは0.5とかに縮めた
  • 失敗したときだけ say で喋るようにした

スクリプト全体は以下。

#setting
set display to "ディスプレイ"
set addDisplay to "ディスプレイを追加"

#start
try
    tell application "System Preferences"
        reveal anchor "displaysDisplayTab" of pane id "com.apple.preference.displays"
        activate
    end tell
    delay 0.5
    tell application "System Events"
        tell application process "System Preferences"
            delay 0.5
            click pop up button addDisplay of window display
            delay 0.5
            keystroke 125
            delay 0.5
            keystroke (ASCII character 31)
            delay 0.5
            keystroke return
        end tell
    end tell
    if application "System Preferences" is running then
        tell application "System Preferences" to quit
    end if
on error
    say "サイドカー接続に失敗しました"
end try

とりあえずは記事と同じくキーボードショートカットに割り当てた。 大体何やれば良いかわかったので、今後は自分の使い方に合わせてAppleScript作ろうと思う。

アクセサリ類

まあ一応ケースがあった方がいいかなと思って探した結果、tomtocとかいう謎メーカーのやつを買った。 背板と保護ケース兼スタンドとなるパーツが別れているので買ってみた。

縦横にスタンドできて、LULULOOKとか言うマグネットスタンドも使えるらしい。Amazonで9000円もするのでこのスタンドは買ってない。 泡銭が入ったら買うかも。

大学は無意味ではないが高卒就職した方がいいと思うの

読んだ。教育の限界を感じた。 http://pendragon.hatenablog.com/entry/2017/01/09/060000

言いたいこと

Fランクだったが大学に行って良かったので価値はある。だが、高卒就職してから大学等への進学をする方が目的意識の面等からして、もっと良いのでは。スタバみたいに企業が学費負担したりするのが活発化して奨学金な問題もいくらか良くなる感じもする。必要に応じて休職や退職、または業務命令でいつでも大学や専門に行くのが普通な社会になって欲しい。無駄に入学する事も減っていきそうだし、それに合わせて無駄に多いと言われている大学の数も適正な数に落ち着くのでは。やる気の無い学生も減り、教員の悩みも減ってくれそうだ。 デメリットが無いわけでは無いが。

Fラン大に意味はあるか

自分次第。高度な専門性となると教員の質に差があるかもしれないが、学士レベルだと無いと思う。 当時、興味のある分野を扱っているとされる大学があまりなかったのと、「偏差値による大学のランクづけなど無意味である」という考えを持っていたので、教員の研究内容、出版物等含めた成果を出来る限り調べて決めた。話をよく聞いてみたいと思える人が何人か見つかり、あとは研究設備とか、その時の学力的に余裕なのか or 頑張れば入れそうなのかとかを確認。候補にはUCLAとかあったが、来世に期待レベルの無理さなので、そうしてFラン大の新設学部の第1期生となった。

志望校について報告するために進路指導室行った時、貼ってある偏差値ランキング見たら35とかで、入試面での不安が完全に無くなると同時に躊躇した思い出がよみがえる。 風の噂で学生の面倒がみきれなくなってきたので偏差値上げたとか聞いたが、まあ国内の大学ランキングの世界においては偏差値60以下は存在価値は無いかと思う。

コネだったり箔付け的な意味で大学ランキングは有効なので、国内ならできるかぎり高偏差値大学にチャレンジした方が良いとは思う。歴史の長い分野なら特に。

名前を書けば受かるとかいうボーダーフリー校ではないからか、九九ができないとか授業中にカップ麺食ってるとかいうヤバイやつは見当たらなかったが、ネットで見つかる高偏差値大学の内容と比べると当然低め。(低めというか進度がゆっくりな感じ)

とは言え所詮は学部生レベル。講義はちゃんとした教科書が沢山ある基礎的な内容なので、興味があるなら勝手に勉強して、オフィスアワー、メール等を使えばよい。代返、中抜け可能な講義であれば、時間の融通もきくのも良い。 高偏差値大学だと教員の奪い合いになってるだろうけど、Fランだからか空いてるし、他の教科書とか参考文献を長期で貸してくれたりする。

共同研究しなきゃいけないわけでもないから周りの学生の学力が低いとか、同期が留年しようがさして問題にはならない。

高卒就職することについて

普通自動車免許みたいなノリで学士以上であることを求められるのはわりとつらいが、未成年だとハロワが非常に面倒であるという企業として仕方ない面がある。高卒で就職を検討した人は知っていると思うが、高卒採用は面倒くさいうえにミスマッチ率高めるためとしか思えない各種制約により早期離職が多い。高卒側からしても大卒みたいに複数社かけもちで選考進められず、一社入魂スタイルを強要されるとか。両者にとって国が邪魔をしているとしか言えない状況。 なので高卒で就職しやすいようにしてやればいい。 医療など、働く為に必要な資格を取るために学校へ行く必要がある職種でないかぎりだが。

社会人になってから「もっとちゃんと勉強しておけば良かった」と思う人や、「大学行く意味なかったな」と思う人がいるので、今の新卒採用をとりあえず高卒からにしてしまえばどちらも幸せになれるのでは。

企業は既にやっているように入社した社員のうち有望な社員に対して学費をいくらか負担してあげたりすればいい。力をつけて戻ってきたり、そいつが優秀な研究者になればそことのコネができたりする。業務経験者となら産学連携も少しはマシになるかもしれん。業務性がある以上、卒業とともに転職されてリターンゼロになるリスクはつきまとうが。あとは多様性の確保や福利厚生的な感じで業務性のない分野でも負担してやるとか。こっちは揉めないように返還義務免除の要件を説明する必要があるけど。

技能メインで高度な専門知識は要求されないとか、自分で学べるとか職場で学べるとかでわざわざ勉強しに行く必要ないとかならそのまま働けばいい。

実現するには今ある高卒採用における規制を無くすとか、かなり緩めてやる必要がある。高卒未成年問題は成人年齢の18歳への引き下げの流れで解決してくれそうな雰囲気だがはたして?

イエッティなどの不動産ネットサービスを使ってみた感想

都心近くでとりあえず暮らせる部屋を探していた。

そんなわけで、今回は新しめのネットサービスを利用してみた。結論から言うとワンルーム探すならウチコミ!とイエッティは良い感じである。ファミリー向けは不得意だが。セカンドハウスとか独り暮らしには使えそうな感じだ。

探している物件条件

最低条件は優先順に

  1. 東京駅から近い
  2. 月額7万弱以下(共益費等込み)
  3. 12平米以上の居住スペース
  4. ガスは都市ガス(家賃等が低ければプロパンでも良い)
  5. ミニキッチンがあること
  6. 初期費用が安いこと、特に礼金とか
  7. RC構造

妥協点の優先度は欲しい設備順に

  1. 専用シャワーは欲しい
  2. 専用トイレは欲しい
  3. 洗濯機置き場は欲しい

という感じ。 地域が最優先で、安いワンルーム
引っ越したい場所が場所なだけに、7万以下に抑えようとすると、難がある物件が多い。 あたりまえの設備の洗濯機置き場が消えることがしばしば。ベランダはあっても、排水溝がNG。

高温多湿な日本では専用シャワーは欲しいところ。 勤務時間の自由がきくとはいえ、外出して銭湯とかはちょっときつい。 トイレは共同でもいいし最悪の場合外出する。 洗濯機については付近にコインランドリーがあれば良いし、

みたいなものがあれば、下着類とか溜め込みたくない衣類を洗濯できるのでコインランドリー代も抑えられる。ヨドバシでこれの実機を触ったが、オフィスチェアぐらいの大きさと体感の重さだった。介護であったり部活動や作業員など、別洗いしたい時とかにも使われてるらしい。 部屋の間取りや広さ次第では

を使うことも可能。 洗濯の排水は生活排水なので、風呂場かキッチンに流す必要があるため、その辺りの空間的余裕を見ておく必要がある。

条件を微妙に満たしてない物件も見たりしたが、風呂なし物件にしたほうがいいくらいの厳しさだった。 風呂、トイレ、キッチン、洗濯機が共用の4年間寮に住んでいたことがあるが、あれは入居者の年代が近い人が集まるのと、管理人のアクティビティ次第で暮らせるか決まるから、東京ではなかなか難しい。

使ったサービス

イエッティを除き、最近はやりの仲介手数料が0円であるなどの点をアピールの一つにしているサービス。 0になるからくりとしては、借主側が負担させられていた基本的には貸主側に仲介手数料を負担させていくというもの。 そんなわけで、「金払うから誰か住んでくれ!」ってかんじな程度の物件が多いが、不動産購入とかではなく、安く寝床が欲しいのであれば良いのではないかと。 あと、Facebookと連携!とかあるけどアカウント登録が楽なだけで全然連携してないので、新規にアカウント作ったほうがいい。

基本的にはこれらのサービスで見つけた物件の詳しい情報は検索により得た。 スーモとかのサイトは物件情報眺めるのには良いが、今回の物件条件のような場合、結局行き先の不動産会社がクソなことが多いので情報比較にしか使わなかった。その面ではホームズがよかったかな。

ヘヤジンプライム

上級者向け。 個人的にはナシだと思った。 印象としては

  • 扱っている物件は多め
  • 掲載情報の不足や、食い違いが多い
  • 対応は機械的
  • 他サイト掲載の物件を持ち込める(URL提示)の便利
  • 物件のレコメンド機能はわりと優秀

という感じ。 仲介手数料が最大3万というのもポイントでもある。

物件は自分で探していくのが主流で、気になる物件を集めていくと、レコメンド機能により良い感じの物件が出てくる。 気になる物件の、問い合わせボタンを押すとその物件が実際に扱えるか初めて判明する。なお、この問い合わせ機能は1日5件までに制限されている。 最初は自動応答のようなものからチャットが来て、追ってオペレーターから内見可能であるとか仲介手数料の有無についての回答が来る。 物件の内見は、内見リストに3つ以上ぶち込むだけで良い。3つ以上入れるのは内見予定日までの間に内見リスト中の物件が取られた時の保険。内見は現地集合で、徒歩・電車移動。内見時の質問事項はその場ではなく、持ち帰り後のチャットでの回答だった。

ナシだなと思ったのは、提供される情報について問題があるため。この物件は仲介手数料は0円、と表記しておきながら、問い合わせ後のオペレーターからは3万円と言われたり、掲載情報は他サイトに比べて欠落しているものが多いなど。内見時の質問事項の回答がその場でないのもナシだ。たいてい内見時などには出してもらえる初期費用の見積もり(概算)がなかったのナシだと思ったポイント。かかる費用がちゃんと記載されていれば足し算するだけだが、記載されていないのでかなりアバウトになる。

はまれば、さっくりと決められるシステムになっているけど、はまらないと逆に時間や手間がかかるという感じだった。

イエッティ

わりと良い。 イエッティ直属の不動産会社があり、そこは普通にまともな不動産会社という感じ。 印象としては

  • 外部営業マンのアクティビティは低い
  • 物件情報の更新はしていない?
  • 物件はすくなめ?
  • 人力レコメンド機能なので、融通がきく
  • 対応はちゃんとしている
  • Web上での書類のやりとりが可能

仲介手数料は基本的に取る方針なので、手数料無料系よりマシな物件が多い雰囲気だった。既に募集終了している物件を紹介してくるなど、情報更新はおそい雰囲気。紹介される物件は人力レコメンドゆえか、ネットサービスとしては少なめ。対面の不動産に近い。本来なら、外部営業マンからも紹介が来ていい感じの物件数になるのかもしれないが、外部営業マンはいないと思ったほうがいい。実際いないかも。ヘヤジンみたいに複数を一気に内見という感じじゃないのか、内見したい物件を選ぶと即、内見フェーズに移行する感じだった。1件しか内見していないので実際はわからないけど、内見時の営業マンが電車で来てたのでたぶん徒歩・電車でまわるスタイル。 内見等も含め営業マンの対応はちゃんとしており、質問事項等も基本的に即座に答えようとしてくれる。初期費用を抑える相談等にも対応してくれるなども。あと、見積もりなどの書類等をネット上でやりとりしてくる。ネット対応した普通の不動産会社という感じなので、とりあえずオススメはできる。

直談.com

大家と直でメールや電話をするスタイル。 管理会社とかに頼んでない物件が多い。 印象としては

  • 物件はかなりすくない
  • 初期費用の概算がしやすい
  • 掲載情報の正確性に期待できる
  • 管理会社なし物件だと大家がやばい奴だったら揉めるかも
  • だいたいが仲介挟んでないので大家次第では内見日程の調整が面倒かも

掲載料を大家側から取るだけのサイト。(物件数が揃うまでは無料らしい) サイト側が双方のために何かしてくれたり、特別便利な機能はない。概算初期費用の記載欄があるためか、初期費用関連の項目はちゃんと明確に書かれている傾向があってとてもよい。(概算は間違ってたりするが) 仲介業者・管理会社がいないため、もしも大家がやばい奴だった時はどうしようかという感じ。大家次第ではトラブル時や退去時に揉めるかもしれない。

ウチコミ!

大家とサイト運営と一緒にグループチャットするスタイル。仲介手数料は全て0。イエッティと直談.comが混ざった感じ。 個人的にはねらいがいいと思う。 印象としては

  • 物件情報、PRは大家が作成しているため個性的
  • 内見や契約はサイト運営会社から派遣されるエージェントが担当できる
  • 集客のみで、管理会社は別に存在している客付け不動産
  • 客付け不動産のデメリットはいくらかのこる
  • 検索機能が弱い
  • 物件はすくない
  • 大家側からのオファーがくる
  • 掲載情報の正確性に期待できる

借主側が仲介手数料0をありがたがるのは、高すぎなのと初期費用がきついから。それをわかっているのか、物件情報に初期費用分割というタグみたいなのがある。初期費用をクレジット払いでというのはわりと見かけるが、物件情報に初期費用の項目を入れているのは、このへんわかってやっているのでは。大家側は、物件情報の掲載料などの広告費がなく、契約が成立した時に仲介手数料を100%支払うだけとなるというのも。 大家と完全直の場合に思い浮かぶ不安も、エージェントが間にかむことでいくらか和らぐ。 客付け不動産の営業マンなので、営業マン経由での家賃交渉などがやりにくい(遅い)というのがあるが、チャットは大家も基本的に見ているようなので、初期費用分割みたいな金関係の交渉はそこで提起すると良い感じ。

結果

ウチコミ!で決めた。フリーレントで翌々月家賃先払いなくなったので、初期費用はかなり下がった。 立地はかなり都心なので便利。神保町、秋葉原に徒歩圏。

Amazon AWSがFPGA対応してしまった

かなり長い

re:Invent 2016の発表はかなり衝撃的だった。 AmazonクラウドコンピューティングサービスであるAWSFPGAもつかえるようになってしまった。 MicrosofがAzureでサポートするのが先だと思っていたのでびっくり。

ということで、以下のページより最大構成のf1.16xlargeで今すぐサインアップしてみた。 aws.amazon.com

FPGA開発経験があったり、興味がある方は今すぐサインアップ」って書いてあったので。 なんか勤め先情報とか聞かれるも、XilinxなどHW系のアカウントはホビー用途で作る時も聞かれるので気にせず送信してしまったがまあ大丈夫だろう。 ゴリゴリ使うというよりか、どういう感じの環境かを詳しく知りたいだけなので。そもそもAmazonから使用許可が降りるかもわからん。 インスタンス起動できなくてよいからちゃんとしたデータシートやらを見たい。

いまのところF1インスタンスの起動はできないから、ネット上にある情報をいろいろ探ってみた結果を書く。

値段

リストにないので不明だが、GPUインスタンスよりか安いか同等くらいじゃないだろうか。時間当たり5ドルくらいか? というのも「FPGAGPUに比べて電力対性能が良いぞ」というFPGAベンダのアピールがあるからGPUインスタンスより安くないと困るはず・・・だがツール類も提供するとなると同等くらいになる可能性もある。

AWSがどの世代のGPU使ってるか知らんけど、今回採用する最新世代、同クラスのFPGAが同等のGPUインスタンスより高かったら基本的に話になりませんね。 そのときはGPGPUしよう。

性能的にGPUと拮抗するかやや低い性能だけど、長期間稼働のコストGPUより安いとかならとても良い。 個人的感覚ではGPUの1/2くらいのコストならFPGAの勝利な感じ。

AWSを使ってサービスを作ってる人にとってはどうか

設備投資なしでFPGAによるコンピューティングがお試しでできるようになってしまうのはでかい。特に大量のテキストや動画、静止画を扱う系はFPGAがマッチしやすいから、Facebookだのが取り組んできたわけだが、Facebook並みの体力がなくても試せるってのはさすがに。いろいろいじってみたけど、なんか自分たちにはマッチしないなーっておもったらAWSインスタンス破棄すりゃいいんでしょ。いいっすね。

とはいえ、経験ゼロからのRTLはもちろんC言語のようでC言語でないVivado HLSはたぶん厳しい。IPインテグレータは単純なものならいいけど、大規模だと結構厳しい。

というわけで、自分で作ってみたいならとりあえずOpenCL(SDAccel)がいいんじゃないかと思う。対応しているならSDSoCもありだ。 コンテナー アプリケーションを見るとわかるがSDAccelならDeepLarningやFFMPEGSQLなんかのアクセラレーションのスタックがあるし。 無料なのかわからんけど。 あとは外注するとかかな。

ハードウェアエンジニアにとってどうか

FPGAを使ったコンピューティングがGPUインスタンスレベルに落ちれば、AWSを利用してサービスを作ってるその辺の企業で使われる可能性もなくはない。なので就職先の業界が増えるかも。 AWS Marketplaceを充実させる仕事や、受託とかもあるかも。単純にハードウェアエンジニアといってもFPGA、特にXilinxに強い必要があるけど。ASICと同じRTLが動作するとはいえ、FPGA特有のスキルや知識というのがあるから、ASIC系のひとはその辺を身に着ける必要はありそう。 とりあえず動くRTLならたぶんVivado HLSとFPGAの無駄遣いにより誰でも出来そうなので、そこからよりサイクル数が少なくとか規模を小さくして並列化とか、さらなる改善ができることが必須だろう。 オンプレミスでFPGAコンピューティングをしようとしている企業でも、オンプレの欠点をおぎなう形でAWSのようなクラウドコンピューティングサービスを使う可能性はあるので、勉強しておいたほうが良いと思った。

AlteraっていうかIntelはどうするのか

Xilinxの出すSDAccelってXeon+FPGAともろにぶつかる。アーキテクチャ的に差異があれどアプリケーション的にぶつかりすぎる。 FPGAチップが売れればよいビジネスだから、しれっとAWSに載る可能性もなくはないが、まずなさそう。 競合第二位かつAlteraと仲のよさそうなMicrosoftかなぁ。 やっぱりクラウドコンピューティングサービスってオンプレミス環境を構築する力がない大多数の企業に使ってもらえるかどうかみたいなもんだと思うから、どっかでXeon+FPGAをつかえるようにするんだろうな。 Xeon+FPGA自体、オンプレのデータセンタ作る企業かクラウドサービスのためのデータセンタ作る企業くらいしか売る先ないんだし。


以下技術系

ハードウェア構成

ホストとなるインスタンスのスペック。こいつだけで大体のことできる気がするんだが。

  • Intel Broadwell E5 2686 v4(ベース 2.3 GHz)
  • 最大976 GiBのDRAM
  • 最大4TBのNVMe SSD

FPGAは最大8個まで。実際1個か8個のどちらからしい。

  • CPUとはPCIe x16で接続され、Write/Readそれぞれ12Gbps、計24Gbpsの帯域を持つ → 8FPGAの場合もかわらないっぽい
  • FPGA間は約400Gbpsの帯域を持つ双方向通信可能なリング状のHSSI(High Speed Serial Interface)が構築可能(8FPGAの時。プロトコルは自作しろ系)
  • FPGAとメモリ空間は共有しているらしいが? → 場合によると思う。キャッシュコヒーレンシとかどうなん
  • サーバーインスタンスはどちらも1つに見える
  • FPGAのローカルメモリとしてECC付DDR4 16GiB x 4ch

Virtexは7までしか知らないけど、すさまじいな。

約33GbpsのGTYトランシーバが120個とか、1つのFPGAに4chの16GiB DDR4とかやりたい放題じゃないか。

片方向リングで実装するとしてこういう感じかな?想像以上に長大なパイプラインが構築できそう。 耐障害性を考えると逆方向リングも必要だろうけど。1リングあたり約200Gbpsって。

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開発環境

https://github.com/aws/aws-fpgaが404になってしまっているし、なかったことにされているので具体的にはよくわからないが、 各FPGA

  • PCIe(ホストCPUとのやり取り用)
  • GTX(FPGA間通信用トランシーバチャネル)
  • MIG(FPGAローカルのDRAMコントローラ)

といったF1インスタンスで必須なインターフェースがあらかじめ実装された設計データをベースに開発するようだ。

HDKによるデザインエントリに関連については、

  • FPGAのコンフィグ回数制限はないっぽい
  • ツール類は既存のVivado2016.3で、開発するインスタンスは無料
  • Vivadoが対応するRTL(SystemVerilog、 VerilogVHDL)で開発可能
  • Vivado HLS利用可能
  • OpenCL利用可能 → どうみてもSDAccelと思われる
  • Vivado Simulator以外のサードパーティーシミュレータも利用可能 → 利用リクエストをみるとCadence, Synopsys, Mentorあたりっぽい。高そう。
  • たぶんデバイスロックされたライセンス
  • JTAGがつながっていて、インスタンス上のVivadoからアクセス可能
  • サードパーティーの論理合成ツールは現状対応しないっぽい
  • 高級言語コンパイラが利用可能 → XSDKとかSDAccelで使うCとかのはなしかと
  • グラフィカルプログラミングツールでの開発が可能 → MatlabLabVIEWなどのモデルtoRTLのことかな? まさかIPインテグレータじゃないよな?
  • PCIeだけ常にアクティブで、残りのFPGAファブリックをパーシャルリコンフィギュレーションして使うっぽい?
  • AFIの売買可能 → bitファイルかSDSoCプラットフォームとして?形態がいまいちわからん
  • XilinxのIPライブラリは利用可能 → Xilinxのパートナーなどの有償IPはAWS Marketplaceで販売?
  • IPパッケージャでパッケージ化したIPを売りに出せるかは不明

という感じなようだ。無償でSDAccelが使えるのなら良いかも。

30回のコンフィグ制限とかいうのはなんかの間違いで、「CPU比較で30倍の性能改善」とかの聞き間違いかなと。どこにも見当たらなかったし。 Developer Preview – EC2 Instances (F1) with Programmable Hardware | AWS News Blog これを見る限りふつーにLinuxサーバー上で開発する感じ。Windows上でしこしこ開発してるタイプでなければすぐになじめる雰囲気。なので残念ながら開発の苦痛は変わらない。

F1インスタンスとは別の、メモリ最適化インスタンス(R3 ?)かコンピューティング最適化インスタンス(C3 ?)のどちらかの上でVivadoを代表としたXilinxのツールをを走らせて開発する「FPGA Develoepr AMI」なるものが用意されるとかなんとか。まあなんか適当なインスタンスFPGA Developer AMIをデプロイするとVivadoがつかえるようだ。 インスタンスを起動するとVivadoのライセンスマネージャが起動して, vivado &って打ち込んでXWindowsでつかったりCUIで使う感じかと。

ページを見る限りFPGA Develoepr AMIとHDKは無償だそうだが、ここは無償でないと困るし、せめて格安でないとまずい。 有償だとして、bitファイルなど必要なデータをアップロードして使えるだろうから、AFIを作るのがめんどくさくなければFPGA開発環境をもつ企業なら問題はないだろう。 クラウドコンピューティングサービスを使う層って、業界的にも資本的にも開発環境を持てない・持たない企業が多いと思うので、開発段階で金がとられまくると厳しい気がする。

今回使われているFPGAはVirtexというハイエンドクラスの真ん中くらいのデバイスだがかなり大規模。するとそれを使いこなすための実装作業には時間がかかる。 それともHLSで生成された残念な回路を力業で動かすスタイルなんだろうか。よく考えたらハイエンドFPGAの無駄遣いをして力業でやるスタイルのほうがクラウドコンピューティングサービスでは合理的な気がしてきたf:id:tkysktmt:20161203004145p:plain

AFI(Amazon FPGA Image)とかいう謎の存在

FPGAのbitファイルはAFIとかいうAWS向けのImageになるらしい。 おそらくインスタンス上で実行したいFPGAアクセラレータを起動(コンフィグ)したりするためのものだと思う。 アクセラレートしたい内容ごとにFPGAのコンフィグデータが用意されていて、アプリケーションプログラムではアクセラレータの初期化をコールするだけみたいな、FPGAコンフィグデータの書き込みを意識しなくてよくなるようなものでは。名前的にHALのような抽象化するようなものではなさそうだが、そのへんなんかやってくれると嬉しい。